科学研究費助成事業(KAKEN)基盤研究(A)「スマートグラスAIのためのプライバシ制御技術」(22H00550) 研究期間 2022年度 ~ 2026年度(令和4年度 ~ 令和8年度)

近年スマートグラスがポストスマホの本命として注目されている。一方で人工知能(AI)は革新的な進歩を遂げている。スマートグラスでAIを利用すれば人間の実世界での活動能力を大幅に向上でき、大きな生活革新が実現できる。一方で、かつてGoogle Glassで問題となったように、スマートグラスのプライバシ問題は深刻であり、これにさらにAIを組み合わせると問題はより深刻になる。本研究課題ではスマートグラスのもたらすさまざまなポテンシャルを見据え、プライバシを考慮したシステム・インタラクションデザインを設計する。具体的には、スマートグラスAIアプリケーションにおいて、カメラ、マイク、センサなどから周辺状況を把握し、AIメタエンジンでELSIを考慮してAIおよびプライバシ機構を制御する。AIエンジンは状況に応じて能力を変えたり、プライバシ機構の部分適用を行ったりする。さらに、その機構が正しく動作していることを保証する機構についても考える。結果として、スマートグラスAIの利用性を切り開き、プライバシウェアラブルAIという新たな領域を切り拓く。

メンバー

塚本昌彦 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
研究統括とメタAI システム全体を統括するメタAIエンジンのメカニズムを作る。

寺田努 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
状況認識機構 実世界における周辺及び自己の状況を認識する。

小澤誠一 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
制御可能AIシステム プライバシに関わるAIの機能を制御し説明できるAIを作る。

森井昌克 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
プライバシ機構 実際にプライバシを守るためのメカニズムを構築する。

塚原東吾 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
科学技術社会的観点からの分析 社会の中での技術の使い方やあり方を考える。

喜多伸一 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
心理的観点からの分析 使う側、使われる側の心理を考える。

新川拓哉 神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻
哲学・倫理的観点からの分析 プライバシがどうあるべきかを考える。

YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCvv7H6XgFV49VjdQKNtdQewhttps://www.youtube.com/channel/UCvv7H6XgFV49VjdQKNtdQew

スマートグラスAIのためのプライバシ制御技術


近年スマートグラスがポストスマホの本命として注目されている。一方で人工知能(AI)は革新的な進歩を遂げている。スマートグラスでAIを利用すれば人間の実世界での活動能力を大幅に向上でき、大きな生活革新が実現できる。一方で、かつてGoogle Glassで問題となったように、スマートグラスのプライバシ問題は深刻であり、これにさらにAIを組み合わせると問題はより深刻になる。本研究課題ではスマートグラスのもたらすさまざまなポテンシャルを見据え、プライバシを考慮したシステム・インタラクションデザインを設計する。具体的には、スマートグラスAIアプリケーションにおいて、カメラ、マイク、センサなどから周辺状況を把握し、AIメタエンジンでELSIを考慮してAIおよびプライバシ機構を制御する。AIエンジンは状況に応じて能力を変えたり、プライバシ機構の部分適用を行ったりする。さらに、その機構が正しく動作していることを保証する機構についても考える。結果として、スマートグラスAIの利用性を切り開き、プライバシウェアラブルAIという新たな領域を切り拓く。