milano salone 2010 に参加しています、山本です。
ミラノサローネではミラノのいたるところがデザインイベントになっています。特に大きいのがisaloniというFiera Milanoにある東京ビックサイト何個か分くらいの大きさの家具見本市があり、世界中から展示とバイヤーの人が集まっています。端から端までバスが運行しているくらいのでかさ。。
salone satellite 2010
その中で若手の人などの出展する、サテリテというところがあり、今回はそこで神戸芸術工科大学の展示がありました。今回、技術面でお手伝いした物袋卓也くんの作品である、ウェアラブルなカメラ、VISIONが展示されています。
http://www.ttyymmt/works/vision.html
神戸芸術工科大学のブースはサテリテの中でも、ひと際、人が絶えない人気の場所となっていていて非常に説明しがいがあります。サローネには、世界中から著名なデザイナーや企業、大学の方が来られるので非常によい刺激になりました。
サテリテにはLEDを制御して美しいランプを作っていた武藤努さんが参加されていました。
他にも街中で展示イベントがあるのですが、特にTortonaというところには、非常に面白い展示が集まっており、街中に展示がたくさんありました。数が多いので技術的に面白かったものをいくつか紹介します。
Toshiba
東芝の展示では、谷尻誠さんの”Lucéste”という作品が展示されていました。LEDを使ったインスタレーションで、美しく色が移り変わる天井が切り取られたような空間で、そこに雲のようにスモークがかかっていて非常に面白い空間になっていました。
Sony
ソニーは”Contemplating Monolithic Dsign”という展示で、無響室での音と薄型ディスプレイをメインのインスタレーションでした。様々な素材を使った音の実験的展示で面白かったです。
SWAROVSKI
スワロフスキーの展示では、著名なデザイナーの方々の展示がありました。
吉岡徳仁さんの ”STELLA”では、クリスタルの集まった大きな球状と結晶のインスタレーションで、異空間ができてました。
Gwenael Nicolasの”SPARKS”では線状にクリスタルが配置されており、LEDで制御されて流れ星のような美しい作品となっていました。
Haute Ecole D’art et de Design Geneveでは”Media & Space Design”という魚をテーマに、iPod touchをつかったものや、動く水槽など、かなり面白い作品がたくさんありました。
Tom Dixon + Philips の展示では、有機ELを照明として使ったもので、手をかざすと動いて機械的に角度をかえる作品や、手をかざすと光が消える作品など有機ELを使ったインタラクティブな照明がありました。
FLOS
今回サローネで一番面白かったのは照明メーカのFLOSです。12個のブースに別れて作品(商品)があり、どれもかなり考えられていて面白かったです。
Ron Giladの”WALLPIERCING”は、一目見ただけでは原理がいまいちわからなかったのですが、どうやら形とLEDの配置により、なぜか根元が霧がかかったように見える非常に不思議な作品です。これにはかなり驚きました。というか、未だによくわからないので、誰か教えてくださいw
Philippe Starckの”HOOO!!!”は照明の中にLEDの文字が浮かび上がる不思議なもので、これも一目では、どういう構造でこう見えるのかわからない作品でした。
.MGX
3Dのデータをそのまま形にすることのできる3Dプリンタの光造形の技術で、非常に複雑な形をつくりだすことのでき、それを照明にしたものです。かなり複雑な美しい照明がたくさんありました。
他にも街中お祭りのようにしてデザインを楽しんでいて、よい刺激になりました。
ただ、アイスランドの火山噴火で飛行機飛んでなくて日本に帰れないよ〜。。
山本哲也