研究者としての第一歩

こんにちは。学振特別研究員の村尾です。
大阪大学で博士号を取得し、4月から塚本研究室でお世話になります。
最近、学生であるという防御壁がなくなったことを意識し始めています。

第1回は「歩行とジェスチャ」です。
先生:最近の携帯っていうのは加速度センサが入ってますよね。
生徒:携帯を動かしてあんなことやこんなことをしているんだと思います。
先生:ところで、君は歩きながらジェスチャで機器を操作したいと思いませんか?恥ずかしがらないで。それが普通です。
生徒:しかし、コンピュータは歩行中に腕を振られてもどこが腕振りなのか普通には判断できませんよね?
先生:そんなときこそ自己相関関数R(τ)=Σx(t)x(t-τ)です。
生徒:どんな人でも歩いていれば右足が出て左足が出て右足が・・・の繰り返しがあるからですね。
先生:そう、繰り返しです。自己相関はそんな繰り返しを検出してくれるのです。
生徒:だから、繰り返しがあるときは歩きや走り、階段昇降を認識して、繰り返しがなくなったらその部分をジェスチャ認識すればいいんですね。
先生:繰り返しのある動作の時はどうやって認識するんだった?
生徒:ある一定時間の特徴量抽出を行い、SVMなどの機械学習アルゴリズムに食わせます。f(x)=sing(Σλyx*x+b)です。
先生:じゃあ、ジェスチャは?
生徒:ジェスチャ部分の波形をDTWなどのマッチングアルゴリズムに食わせます。DTW(i,j)=(xi-yj)^2+min{DTW(i-1,j-1),DTW(i-1,j),DTW(i,j-1)}を繰り返してargmin{DTW(i,j)}でしたよね。
先生:さすが、塚本研にいればこれぐらいすぐにできるようになりますね。

To be continued.