エディンバラフェスティバルフリンジ

D3の藤本です。
現在スコットランドの首都エディンバラにて行われている、エディンバラフェスティバルフリンジに参加しています。

http://www.edfringe.com/

http://ja.wikipedia.org/wiki/エディンバラ・フェスティバル・フリンジ

エディンバラフェスティバルフリンジというのは世界最大の芸術祭で、演劇・ダンス・コメディ・大道芸・ミュージカルなど毎年2000以上の演目が8月の間に行われています。

今回は、白Aというパフォーマンスグループに塚本研究室が開発したシステム「Lighting Choreographer」のシステム提供を行っています。

http://www.siro-a.com/

「Lighting Choreographer」をこれからも発展させていくための実運用として僕も公演に参加していて、今回は「Twinkleman」という演目で塚本研究室の技術が使われています。これまでは人にLEDを装着しているのみでしたが、今回はLEDスーツ2着に加えて、12個の箱と2つのスクリーンを利用し、人・箱・スクリーンの合計約800個のLEDが同期したシステムとなっています。

制作風景
制作風景
LEDスーツとLED箱
LEDスーツとLED箱

白Aの皆さんとは去年の12月頃に連絡をもらって、
3月から打ち合わせを開始して7月の頭から制作合宿を行い、今に至ります。

白Aは仙台を拠点としているグループで、東日本大震災によって制作場所が使えなくなり、練習も満足にできない状態で7月は埼玉、仙台、山形と練習場所を転々としてきました。
制作環境が整っていない困難な状況の中で頑張っている白Aの皆さんを見て自分も頑張らなければと1ヶ月間で新システムの開発を行いました。

システムが大規模になって無線での同期に問題が発生したり、大量の汗で濡れた状態でLEDのパフォーマンスが始まるという状況もあって安定するまでにかなり時間がかかりました。現在も100%安定しているわけではないので改良を続けています。ノンバーバルパフォーマンスで世界進出を目指している白Aの力に少しでもなれればと思います。


「Twinklemanのyoutube映像」

白Aの各作品の説明ページ(一番下にTwinklemanが掲載されています)

開発が難航していてまだ泊まっているアパートと劇場の往復しかしていないので、落ち着いてきたら街の写真や他のパフォーマンスのレポートを書きます。

公演は8月3日から8月29日の間毎日行っています!無線でのスタートはいつまでたっても成功するかドキドキです。

白Aの最新情報はfacebookのファンページで!
http://www.facebook.com/siro.a.official

「Lighting Choreographer」のこれまでの研究成果は日本バーチャルリアリティ学会の論文誌に掲載予定で、9月17日から21日に行われるUbicomp2011のビデオセッションでも発表いたします。